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ケヰテック菁英盃を開催しました。

Crystal様(台湾新北市)易志昇社長は56日(日)、519(土)、20(日)台湾のディテイリング(コーティング加工)業者、塗装業者が自動車塗膜研磨技術の優秀性を競うケヰテック菁英盃を開催しました。

1、公募対象 台湾で、業務として、自動車塗膜研磨を行っていてケヰテック商品を1つ以上使用しているカスタマー様(尚、Maiの台湾への出荷総数は現在、450台以上)です。公募方法はFacebook他を用いて行いました。参加選手は51名でした。

2、選出過程 予選は南部と北部とに分けて行い、南部は高雄市の会場、北部は新北市のCrystal様にて行い、それぞれ、3人を選出し、決勝戦にて6人より優勝1人を選びました。

 

3、審査方法 

1)被研磨パネルなど

 補修塗膜の202ブラック(グラスリット製 2:1 HSクリヤー)を塗装し、乾燥させたボンネットパネルを人数分用意しました。予選ではこれらの各々におよそ、50cmx60cmの範囲を研磨処理するために、範囲内の4分の1程の面積になるように、水研ぎペーパーのP800とP320を素手にて当て、各自30分間で、ペーパー目消しから、バフ研磨処理し、仕上げのきれいさを競いました。決勝戦は同様のパネルの、同一面積にP320のペーパーを当てて、20分間でバフ研磨処理をし、仕上げのきれいさを競いました。

2)評価方法 

作業態度、研磨処理結果のきれいさを次の標準に従って評価しました。

①「作業姿勢や態度、安全に対する配慮などが十分に行われているか*1。」について、服装の内容、保護具の使用などの基準を設け、作業時に審査員が判断し、採点しました。

 

研磨処理後の塗膜のきれいさを次の方法にて評価しました。

研磨処理後の塗膜をイソプロピルアルコールにて脱脂し*2、弊社、投光機デビルビーム(11,000lm)(光源HIDタイプ)、デビルビームⅡ(6000lm)(光源LEDタイプ)にて照らして、評価しました。

先ず、

②「『きれい』の方法的(形式的)定義*3 消そうとした傷とそのために磨き付けた研磨傷《バフ目》の両者を含めて、すべての傷が最後に付けた浅いそれのみになること」)に一致するか。また、オーロラマークが発生していないか。」によって、きれいさを目視にて、判断しました。チェック項目として、「ペーパー目が完全に消えているか。」「確認できるバフ目が存在しないか。」「噛み込んだ傷が存在しないか。」「オーロラマークが確認できないか。」などを選手と、検査が今、終了した選手との立ち合いのもと3人の審査員で目視にて確認し、採点しました。

次に、

③「研磨処理した塗膜を、脱脂した後の色ツヤが、塗装・乾燥後、何もしていない状態のそれに近いこと」を測色計を用いて計測し比較ししました*4。測色計はX-rite(エックスライト)製RM200QCを用いました。先ず、競技者の人数分用意したボンネットを、塗装し、強制乾燥後、直ちに20ポイントを測色し、それぞれ、元の塗膜の色ツヤの平均を記録しました。次に競技において、そのパネルの研磨処理、脱脂後の色ツヤを同様に20ポイント測色計にて計測し、平均しました。事前に計っておいたそのボンネットの色ツヤの平均と、研磨処理・脱脂後の色ツヤの平均の色差⊿Eabを比較し、それがより、小さいものを高得点としました*5。研磨処理後の色ツヤ自体を比較せずに、同一のボンネットの処理前と処理後の色差を比べた理由は、塗装ボンネットの固体が違うと、色が違う可能性があるため、より黒い塗膜を磨いた場合に、ツヤが良好となってしまうので、これを比べると、研磨処理する技術を比べることにはならないからです。

決勝戦においては、②の形式的きれいさはすべての選手が満点であったため、色ツヤを測色して、同一固体の未処理のものとの⊿Eabが最も小さい選手を優勝としました。

 

4、賞品など 優勝1名、優秀賞5名にそれぞれに、ガラス製の盾、賞状を、優勝者にToiZ、優秀賞者に腰袋を授与いたしました。

 

5、優勝など

  優勝は 高雄市のコーティング加工業 原色汽車美容 徐春凱様です。

  以下、優秀賞(記述順は得点とは関係ありません)です。

  AK美車工藝 林榮賢様

  龍興汽車美容 林家宏様

  創成車體美研社 呉泰江様

  極緻汽車美容 王茂傑様

  極緻汽車美容 林錫光様 

 

6、審査員・スタッフ など

  北部審査員

  洗工匠汽車美容 趙羿承様

  極緻汽車美容 陳漢宗様

  柏蒂車坊 柯治豪様

  美爵克汽車美容 楊萬良様

  魔克汽車美容材料行 葉信良様

  皇翔氣動有限公司 鄭承恩様

  志興汽車美容 洪志明様

 

  南部審査員

  美爵克汽車美容 楊萬良様

  明利汽車美容 彭士硯様

  鎂車狂汽車美容 金正順様

  魔克汽車美容材料行 葉信良様

  上崎汽車有限公司 陳易鴻様

  皇翔氣動有限公司 鄭承恩様

 

  測色などの技術指導は徳君㈱・東社長、新里様、ケヰテック・金子、

  協賛は徳君(株)様・ケヰテック㈱が行いました。

 

*1 社)日本コーティング協会様の例に一部従いました。

*2ノンシリコン・ノンワックスであってもコンパウンドには油が含まれているため、それを除去しないと 傷やオーロラマークが確認できないからです。

*3ボディーショップレポート 株式会社プロトリオス様 2018年6月号、P.91。

*4 同誌2017年6月号~12月号連載「研磨した塗面のツヤを測色する」参照。

*5 基本的に、元の色ツヤとの明度を比較し、研磨処理後の明度が未処理のもののそれより高い場合(つまり白ボケしている)は、より、⊿Eabが小さいほうが、色ツヤが良好ということで、高得点となり、仮に処理後の明度がより低い場合(よりツヤが良好。基本的に在り得ないが)はそれが大きいほうがよりツヤが良好ということになります。

 

ノボリを作って準備してくれました。

 

南部の競技会場です。

 

競技前の模様です。背中のゼッケンにKeiのロゴが見えます。

 

賞状と盾、賞品です。

 

予選の模様です。

 

南部の選手の記念写真です。

 

北部の選手の記念写真です。

 

keiのロゴのツナギを着た、審査員方です。本当に信頼の出来る人たちです。感謝してます。

 

目視にて、きれいさを確認します。向かって左から葉信良審査員、陳易鴻審査員

洪志明審査員、楊萬良審査員、易志昇相談役、趙羿承審査員です。

お疲れ様でした。「辛苦了。」

 

測色の様子です。1人が筆記、1人がパソコン記入しています。

表計算ソフトによって、瞬時に平均と、⊿Eabを計算します。

 

キャリブレーションも忘れません。

 

優勝者の徐さん(高雄市左営区)です。

 

女優さんと間違えるほどの素敵な人も、仕事として研磨作業をしていて、この選手権に出てくださいました。大変、上手でした。美爵客 新竹店 古孟溱様です。

 

「大きい陳さん」も、大変上手です。

 

皆さん、本当に、上手です。誰が優勝してもおかしくないと感じました。もし、私が、出場したら、きっと最下位になってしまうでしょう。

 今後の台湾の皆様のますますの技術発展を祈念します。

更に、これを機に、色ツヤの良好性を判断するために、測色計が用いられることを期待します。 Crystal 易社長、社員様、協力して下さった方々、徳君株式会社、東社長、新里様、他 多くの方々に感謝します。 

本当に、ありがとうございました。