Keiの小物について

小物は研磨作業を助けるために必要な小道具です。

私にも、少しは「磨き」の経験があり、その時に感じた、または、デモなどを通じて知った、必要と思われるものを作った商品群です。巧みな研磨技術があればきっと必要なかったかもしれませんが、下手な私には必要でした。意外になおざりにされがちですが重要なものばかりです。

例えば、羽ばたき (商品リスト参照)は、この業界で、他のメーカーで扱っていない物ですが重要と考えて作製しました。近年になり、研磨作業にバフの清潔さが必要と考え、バフを洗って綺麗な状態で使用する人や、作業時に常にバフ表面の汚れをエアダスターなどで、ブローして払い落す人が増えています。 研磨作業には、ホコリや研磨カスは大敵だからです。バフとコンパウンドとを適正に選んでも、ホコリや軽い砂、研磨カスなどを噛み込んでしまうとバフとコンパウンドとの組み合わせたもの以上の深い傷が入ってしまうので、次工程で取れない傷を付けてしまうからです。これらはバフ表面だけでなく、飛び散ったり、舞ったりすることで、塗膜面にも付着するので、深い傷を入れないためには除去することが必要です。しかし、今から研磨しようとする、当の被研磨面を、そのツド綺麗に払って磨く人はお見かけしません。被研磨面のほこりや研磨カスはエアブローでは十分落ちないですし、クロスで拭くと傷が入ります。そこで、「はたき」が良い分けです。これも大きなものだと取り回しが大変ですし、サッと取り出せないので、適当な大きさが必要で、「羽ばたき」の大きさが良いと考えました。一度のコンパウンドの滴下と研磨作業では、ポリッシャが動く範囲は極めて狭いので、常に被研磨面の、今から研磨する箇所だけをはたけば良い分けですから。柔らく、静電気を発生させにくいダチョウの体毛を用いた「はたき」が出来上がりました。これを、腰袋などに常時、携行して、研磨作業時にそのツド被研磨面をはたいて、作業を進めると、噛み込んだ傷を防ぐことが出来ます。

小さいものにもこだわりがあります。